■つくる相手、技術や素材の化学反応を楽しむものづくり
2010年に現在の工場を鹿児島に構え、Roam（ローム）を設立された松田創意さん。松田さんのものづくりは木工家具職人として始まり、趣味のバイクを触るために鉄工も学び、自然な流れで木と鉄をあわせて家具をつくるように。
現在のお仕事はオーダーメイドの家具やエクステリア・小物が中心。木工も鉄工も一からすべての工程をひとりで完結されています。
ーーRoamには "楽しい放浪"という意味が込められています。その意図は……
「話し合いながら進めていくオーダーメイドの仕事をする中で、自分の経験してきた何気ない技法と、触れてきた素材や部品の組み合わせが化学反応を起こしたように急に輝いて見える瞬間があります」
「つくる相手がいることで、自分の視点、素材の見え方や扱い方が変わるそんな瞬間が、ものづくりをする僕の一番の喜びです。その積み重なりが次の作品へとつながっていく。それが"楽しい放浪"だと思うのです」
▲目の前に田園風景の広がるRoamの工場「こだわっていたわけではないのですが、県外で生活していた中で、自分にとって一番自分らしいものをつくれる心地よい場所は鹿児島だと思いました」（松田さん）
TLB HOMEではこれまでの作品から派生、昇華されて制作されているRoamのオリジナルプロダクトをご紹介します。
写真提供：Roam（1、4枚目）
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